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アトピー性皮膚炎の治療の選択肢が増えました!

[2022.10.28]

アトピー性皮膚炎とは

「増悪・寛解を繰り返す、瘙痒のある湿疹を主病変とする疾患であり患者さんの多くはアトピー素因を持つ」と定義されます。
つまり、「かゆい皮膚炎が繰り返し出てくる皮膚病で、体質が関係する病気」です。
80〜90%の方は乳児の頃、特に生後2〜6ヶ月の間に皮膚炎が出始め、成長するにつれ自然に治っていきますが、ここ数年なかなか治りきらない患者さんが増えています。

かゆい犬のイラスト

アトピー性皮膚炎は薬物療法、スキンケア、悪化因子の検索と対策の3項目を組み合わせて治療していきます。

薬物療法の種類

■ステロイド外用薬
アトピー性皮膚炎治療の基本はステロイド外用薬を使うことです。皮膚の炎症を抑えるにはステロイド治療薬に勝るものはありません。
皮膚炎の部位や炎症の強さに応じ、ステロイドの種類や塗布回数を調節します。


■内服薬
かゆみに合わせて、抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬などを使います。

 

■生物学的製剤
IL-4, 13というアトピー性皮膚炎の病変を作るのに重要な役割を果たす蛋白の受容体をブロックする薬がデュピクセントという注射です。
また内服薬による治療法もあります。

 

■プロトピック軟膏
プロトピックは中等度のステロイドと同等の効果があり、長期使用でもステロイドのような副作用が起こらないのが特徴です。
特に、顔と首の皮膚炎に適しています。

 

■コレクチム軟膏
コレクチム軟膏は、JAK経路をブロックすることで、皮膚の炎症やかゆみを抑え、アトピー性皮膚炎を改善します。


■モイゼルト軟膏(一般名:ジファミラスト)
2022年6月より発売されたモイゼルト軟膏は、外用剤に適した物性を持つ化合物です。
日本初となるホスホジエステラーゼ4(PDE4)阻害剤の外用薬です。これまでの薬とは異なる作用機序を持ち、安全性に優れ、使用上の制約が少なく、長期間使用できる抗炎症外用剤です。

 

薬物療法の中には上記のようにさまざまな種類があり、一人ひとりの症状に合わせて組み合わせていきます。
お気軽にご相談くださいませ。

 

 

 

 

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