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顔のいぼは脂漏性角化症かもしれません

[2022.11.11]
 
脂漏性角化症は、皮膚の表皮基底細胞の遺伝子に異常が起こることで発生するシミです。
特に、顔や首筋、手の甲や足の甲など、日光が当たりやすい箇所にできるシミは、日光に含まれる紫外線によって引き起こされることが非常に多いです。

多くは中年期以降、早ければ30代前後からできることがありますが、主な原因は日焼け止めを塗らずに屋外で活動していることによります。

また、年齢が上がっていくと、日光が当たらないような部位(腹部、脇腹、わきの下、鼠径部、陰部など)にも脂漏性角化症ができることがあります。
これは紫外線が原因ではなく、加齢による表皮の遺伝子の異常なので、予防方法はありません。

また遺伝的に脂漏性角化症を生じやすい人もいます。中年以降の高齢者に非常によくみられ、害はありません。

ウォーキングをするおじいさんのイラスト太陽のキャラクター

形は円形か楕円形で、大きさは約5ミリメートル未満のものから5~10センチメートルになるものまで様々です。
皮膚にぴったりと貼り付いたように見え、多くの場合、表面はいぼ状ですべすべしているか、かさついています。
がん(悪性)ではなく、がん化することもありません。角化症部分が不規則な色素を伴って暗褐色をしている場合、異型母斑や黒色腫と間違われることもあります。

脂漏性角化症は、ヒリヒリしたり、かゆくなったり、外見上の問題が生じたりする場合を除いて、特に治療の必要はありません。
診断はダーモスコピーという拡大鏡を使用し行います。治療する場合は、液体窒素で凍らせる(凍結療法)が適しています。

ぜひ気になる症状はお気軽にご相談ください。

 

 

 

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