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粉瘤(アテローム)について

[2023.08.29]

アテローム(粉瘤)とは

皮膚の内側に袋状の構造物ができ、本来皮膚から剥げ落ちるはずの垢(角質)や皮膚の脂(皮脂)が、袋の中にたまってしまってできた腫瘍(嚢腫)の総称です。

たまった角質や皮脂は袋の外には排出されないので、時間とともに少しずつ大きくなっていきます。

身体のどこにでもできますが、特に背中のうしろなどにできやすい傾向があります。

やや盛り上がった数mmから数cmの半球状のしこり(腫瘍)で、しばしば中央に黒点状の開口部があり、強く圧迫すると、そこから臭くてドロドロしたネリ状の物質が出てくることがあります。

治療法は?

アテロームの治療は部位や症状等によって異なります。

・軽い炎症なら抗生物質を内服すれば炎症はおさまります。

 

・中央の皮膚開口部より細菌が侵入して化膿することがあります。ひどく化膿すると皮膚の下の袋状構造物は破壊され、膿みがたまった状態(膿瘍)になります。

患部は赤く腫れ上がり、痛みを伴います。

強い炎症を伴う場合はすみやかに切開(表面の皮膚を少し切ること)して、膿みを外に出します。

この場合切開した次の日(連日になる場合もあり)も来院していただき洗浄をする必要があります。

膿が少なくなれば自宅で処置になります。

 

・特に赤みや痛みを伴わない場合、外観的に問題になる場合や、

外的刺激を受けやすく、将来的に炎症や破裂を生じる可能が高いと考えられる場合は、

予約制ではありますが外科的切除手術(メスを使ってアテロームを表面の皮膚ごと切り取って縫ってしまう)をすることになります。
巨大なものでなければ、当院での局所麻酔の日帰り手術が可能です☺

一度診察に来ていただき(院長先生の診察日の月・火・木・金・土)、手術内容の説明、その後同意書への署名をいただき、術前採血を行います。そして手術日の予約を行います。

手術日は月・火・木・金曜日です。

手術予約日、手術の次の日(創部の処置)、抜糸日(1週間後~10日後)の来院が必要です。

繰り返し腫れたりする場合は、炎症が落ち着いているときに切除をおススメいたします。

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