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虫刺されに注意!!

[2025.06.19]

梅雨のじめじめした季節になりました。

高温多湿の時期には蚊やダニが多く発生し虫刺されで受診される方が多くみられます。

またチャドクガの孵化の季節でもあり毛虫皮膚炎にも注意が必要です。

 

蚊とはどんな虫?

蚊と聞くと、「血を吸う虫」というイメージがありますが、国内に生息する蚊の約120種類の中で、人を吸血する主な種類は、アカイエカ、ヒトスジシマカ(ヤブ蚊)、チカイエカなどの約20種類です。さらに、血を吸うのは産卵を控えたメスの成体だけで、オスは吸血しません。人が出す炭酸ガスや皮膚のニオイ・温度を感知して吸血源を探し求めます。普段のエサは草花の汁や蜜です。蚊の幼虫であるボウフラは水の中で成長するため、蚊はジメジメした水たまりや排水溝、植木鉢の受け皿にたまった雨水などから発生します。

                                                                                          

蚊による虫刺されの症状の特徴

蚊に刺されると、直後から急激なかゆみを感じ、赤く盛り上がりのある発疹(膨疹)が出ます。症状の多くは数時間程度で、痕を残さず自然に治ることがほとんどです。蚊に刺された場合の皮膚反応としては、刺されてすぐに出現する発赤、かゆみ(即時型反応)と刺されて1~2日で出現する発赤、かゆみ(遅延型反応)があります。

ダニとはどんな虫?

主にダニ刺されは室内で起こることが多く、代表的な室内ダニは「イエダニ」と「ツメダニ」です。

ダニは高温多湿を好み、室温20℃~30℃、湿度60%以上が繁殖に適した環境です。人のフケやアカ、食べかすなどを餌としています。ダニの卵から成虫になるまで約1か月、成虫の寿命は数か月とされています。

ダニは、温度と湿度がともに上昇する春から夏にかけて増殖し、梅雨時は繁殖が活発です。

                                                                     

ダニによる虫刺されの症状の特徴

顔や手足はほとんど刺さず、わき腹や下腹部、ふとももの内側などを刺して、かゆみの強い赤いブツブツができます。なお、布団やカーペットなどに生息するヒョウヒダニ類(チリダニ類)は、皮膚から吸血することはありません。

蚊よりは皮疹が小さい傾向にあります。

また特殊なダニとしてマダニと疥癬があり、通常のダニとは治療方法が異なるので注意が必要です。

チャドクガとはどんな虫?

チャドクガは、お茶の木、ツバキ、サザンカなどのツバキ科の植物に発生する毒蛾で、年に2回(5月から6月頃と8月から9月頃)幼虫として発生します。幼虫は集団で葉を食害し、体表面に毒針毛を持ち、触れると強いかゆみやかぶれを引き起こします。

チャドクガによる皮膚炎の問題のひとつは、気づかないうちに触れて発症することです。

外干しの洗濯物に付着していたり、集めた落ち葉を片付けるなどしていたら舞い上がった毒針に接触してしまうということもあります。

                                                      

チャドクガによる毛虫皮膚炎の症状

チャドクガによる毛虫皮膚炎は症状が激しく出ます。身体の一部に、強いかゆみを伴った赤いぶつぶつが突然大量に発症し、やがて水ぶくれになるまで拡大して、耐えがたい腫れや痛みにまでなることもあります。

発症から1~2日に症状のピークになり、1~2週間ほどで治まっていくことが多いようです。かゆみがありますが、刺された箇所を掻くと、毒針毛が広がり症状が悪化するため、触らないように注意が必要です。

 

虫に刺されてしまったら

虫に刺された場合、まず患部を流水で洗い、清潔に保つことが大切です。その後、冷やすことで炎症を抑え、かゆみを和らげることができます。市販の虫刺され薬を使用するのも効果的です。症状が改善しない場合や、強い痛み、腫れ、水ぶくれなどの症状がある場合は、皮膚科を受診しましょう。

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