手の皮むけなど気になる症状はご相談ください
[2022.07.08]
汗疱(かんぽう)は、かゆみを伴う水疱が手のひらや指の側面にできることを特徴とする慢性の皮膚炎で、ときに足の裏に発生することもあります。
汗疱は、発汗の異常が原因であることを意味する異汗性湿疹と呼ばれることもありますが、この病気は実際には発汗が原因ではありません(汗により悪化することはあります)。
水疱ができるので、水虫などと勘違いされている場合が多く注意が必要です。
汗疱の原因は分かっていませんが、患者はしばしばアトピー性皮膚炎や接触性皮膚炎を合併していて、ストレスのほか、ニッケル、クロム、コバルトなどの特定の物質の摂取が一因になっている場合があります。青年や若い成人に多くみられます。
症状は小水疱から始まり、それが赤くなってジクジクし、続いて鱗屑(うろこ状のくず)が生じます。
汗疱は、数カ月毎または数年の間隔を空けながら、突然発生しては消失し、一般に強いかゆみを伴います。
治療はステロイド薬を外用したり、抗アレルギー薬を内服したりします。手という日常生活で最も使用する部位にできる湿疹ですので、大変深刻な問題となる場合もあります。
気になる症状があるときは皮膚科を受診しましょう。