こんにちは！

これからの季節(秋から冬)に症状が出やすい皮脂欠乏性湿疹(乾皮症)についてお話します。

皮脂欠乏性湿疹は、皮膚の表面の脂(あぶら)が減少することにより皮膚の水分が減少して生じる病気です。

・皮膚が粉をふいたように白い

・皮膚が乾燥してカサカサしている、ひび割れしている

・かゆみがある

以上のような症状が出ます。

 

乾燥を引き起こす要因には

・加齢：うるおいを保つために必要な物質が減少する

・季節：空気が乾燥しやすい秋から冬

・生活習慣：体の洗いすぎや暖房のきかせすぎなど

・疾患：アトピー性皮膚炎などの乾燥を伴う皮膚疾患、糖尿病などの内臓疾患など

があります。

 

治療としてはお薬による治療、また日常生活でも気を付けていただきたいことがあります。

お薬は、皮膚にうるおいを与えたり、水分が逃げないように保湿剤(ヘパリン類似物質含有軟膏、尿素軟膏、白色ワセリンなど)を使用します。

・症状が悪化して湿疹(赤み)がある場合はステロイドの塗り薬で治療します

・かゆみが強い場合は抗ヒスタミン薬、抗アレルギー薬の飲み薬で治療します

 

日常生活では入浴時に熱いお湯や長風呂をさけたり、体をゴシゴシではなく優しく洗う

部屋の空気が乾燥しないよう加湿器などで適度な温度を保つ

直接肌に触れる衣類はチクチクしない刺激の少ないものにする

できるだけ掻かないようにする

アルコールや香辛料などの刺激物をとると体が温まり、かゆみがひどくなるので控えめにする

ことが大切です。