夏の肌トラブル、あせもについて
[2022.06.24]
あせもとは、大量の発汗に伴って、汗の正常な排出が妨げられることで起こる発疹です。
原因は?
夏場など、高温多湿の環境で、大量の汗をかくことが原因で起こります。
汗を排出する管が大量の汗(汗の成分やホコリ)によって詰まり、行き場のない汗が皮膚の中にたまって周囲の組織を刺激することで発疹(小さな水疱や赤みのある丘疹)ができます。
暑熱環境や運動でたくさん汗をかいたり、通気性の低い衣服を着ていたり、ギプスを着用しているときなど、汗の量が増え、かつ通気が悪い状態のときによく起こります。
汗自体が刺激になってかゆみが起こる「かぶれ」もあせもと呼ばれることがあります。
症状は?
あせもの症状には、おもに以下の3タイプがあります。
水晶様汗疹(すいしょうようかんしん)
汗が皮膚の表面に近い部分にたまることによっておこり、透明で小さな水ぶくれがポツポツと現れることが特徴です。かゆみや炎症などはほとんどみられず、数日で水ぶくれが乾燥して目立たなくなります。赤ちゃんの顔にできやすい種類のあせもですが、大人でも発熱などで大量に汗をかいた後にできることがあります。
汗が皮膚の表面に近い部分にたまることによっておこり、透明で小さな水ぶくれがポツポツと現れることが特徴です。かゆみや炎症などはほとんどみられず、数日で水ぶくれが乾燥して目立たなくなります。赤ちゃんの顔にできやすい種類のあせもですが、大人でも発熱などで大量に汗をかいた後にできることがあります。
紅色汗疹(こうしょくかんしん)
肌の外側にある「表皮」部分の汗管がつまることによっておこる、赤みのあるブツブツをいいます。一般的に「あせも」と言ったら、この紅色汗疹を指すことが多く、かゆみをともない、ヒリヒリするような痛みが現れることもあります。かゆみを我慢できずに掻き壊すと、症状が患部の周囲にも広がり、悪化する場合があるので注意が必要です。
肌の外側にある「表皮」部分の汗管がつまることによっておこる、赤みのあるブツブツをいいます。一般的に「あせも」と言ったら、この紅色汗疹を指すことが多く、かゆみをともない、ヒリヒリするような痛みが現れることもあります。かゆみを我慢できずに掻き壊すと、症状が患部の周囲にも広がり、悪化する場合があるので注意が必要です。
深在性汗疹(しんざいせいかんしん)
肌の奥深い「真皮」内で汗管がつまったときにできるあせもです。紅色汗疹を繰り返すことでおこり、なだらかな盛り上がりが敷石状に多く発生します。赤みはなく、かゆみもほとんどありませんが、汗を排出できなくなっているため、体温があがる環境下に居続けると熱中症を引きおこす可能性があります。
あせもを予防するには?
あせもを防ぐには、「汗をかいたときに放置しないこと」がもっとも重要です。
こまめに汗を拭いたり、着替えたり、ぬるめのお湯で洗い流すとよいでしょう。
高温多湿の環境では、エアコンをうまく活用しましょう。また、吸収性のよい下着や通気性のよい衣類を身につけて、汗をかいても濡れたままにしておかないようにしましょう。
万が一あせもができてしまったら、入浴やシャワーで肌を清潔にしてから、薬を塗って早めに治療することも大切です。