とびひについて①
[2022.05.27]
とびひの正式な病名は「伝染性膿痂疹」といいます。
細菌が皮膚に感染することで発症し、人に移る病気です。
かきむしった手を介して、水ぶくれ(水疱)があっという間に全身に広がる様子が、火事の火の粉が飛び火することに似ているため「とびひ」と呼ばれています。
お子様の、虫刺されを掻いていたらとびひになってしまったということも少なくありません。
・水疱性膿痂疹(水ぶくれができるもの)
皮膚にできた水ぶくれがだんだん膿を持つようになり、やがて破れると皮膚がめくれてただれてしまいます。
痒みがあり、そこを掻いた手で体の他の部位を触ると症状があちこちに広がってしまいます。
とびひの多くはこのタイプで黄色ブドウ球菌が原因です。
・痂皮性膿痂疹(かさぶたができるもの)
皮膚の一部に膿をもった水ぶくれ(膿疱)ができ、厚いかさぶたになります。
炎症が強く、リンパ節が腫れたり発熱やのどの痛みを伴うこともあります。
主に化膿レンサ球菌が原因となりますが、黄色ブドウ球菌も同時に感染していることが多いです。
次回は治療法についてお伝えいたします。