酒さ(赤ら顔)に対する塗り薬が保険適応になりました
[2022.06.17]
酒さは「赤ら顔」とも呼ばれ、鼻や頬、額などに赤みや靤のような症状の出る病気です。
皮膚の症状に加えて、ほてりやひりひり感などもみられます。
30~50歳代に発症しやすく、男性よりも女性に多い傾向があります。
酒さは大きく4つの種類に分類できます。
・紅斑毛細血管拡張型
顔が赤くなり、毛細血管の広がりがみられます。
・丘疹膿疱型
赤い盛り上がりや膿の溜まったぶつぶつがみられます。
・鼻瘤
鼻の皮膚が厚くなり、こぶのようなものができます。
・眼型
目の充血、異物感やかゆみ、乾燥、まぶしさを感じます。
酒さの原因は明らかになっていません。日光や高気温、低気温などの外部環境、精神的ストレスや食べ物などによる体の内部環境、さまざまな要因が重なって発症すると考えられています。
2022年5月26日に、ロゼックス®ゲル(0.75%メトロニダゾール外用薬)が「酒さ」に対して健康保険で処方できることになりました。
メトロニダゾールを有効成分とするゲル製剤です。メトロニダゾールは、抗炎症作用や免疫抑制作用を示し、酒さに対する効果が期待されます。
酒さで困っておられる方は皮膚科にてご相談して頂ければと思います。